歯科医師刺傷事件 | 大阪/京都/兵庫/岡山/広島

歯科医師刺傷事件

 歯科医師刺傷事件

 

 昨年5月に北九州市小倉北区で歯科医師の男性(30)が刺され重傷を負った事件で、特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)系組幹部らが関わった疑いが強まったとして、福岡県警は殺人未遂容疑で幹部ら約10人の逮捕状を取り、うち数人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

  県警は昨年9月から工藤会壊滅に向け一斉捜査を進めており、民間人襲撃を巡って複数の幹部らが逮捕されるのは、北九州市の元漁協組合長射殺事件、福岡市の看護師刺傷事件に続き3回目となる。

  歯科医師は1998年に射殺された脇之浦漁協(現北九州市漁協)の元組合長の孫。歯科医師の父親は昨年の事件当時、次期漁協組合長の有力候補と目され、現在は理事を務めている。98年の事件では工藤会系組員2人が殺人罪で実刑判決を受け確定した。判決は、動機について北九州市漁協が影響力を持つとされる北九州市発注の港湾工事で、工藤会が利権を確保するためと認定した。

  県警は昨年9月、この組員2人と共謀して元組合長を殺害したとして工藤会トップの野村悟(68)、ナンバー2の田上不美夫(58)両被告を殺人容疑で逮捕。10月に起訴された。県警は歯科医師襲撃も幹部らが漁協に絡む利権への介入を狙ったとみて調べる。

  歯科医師は昨年5月26日午前8時半ごろ、小倉北区真鶴の駐車場で出勤するため車を降りたところ、2人組に左太ももや左脇腹を刃物で刺され重傷を負った。

  県警は昨年10月には、2013年1月に福岡市博多区で女性看護師を組織的に殺害しようとしたとして野村、田上両被告を含む16人を組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)容疑で逮捕(うち14人を同罪で起訴)するなど、工藤会の関与が疑われる未解決事件を重点的に捜査していた。