2012年11月

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大阪「耳かき店員」ストーカー殺人事件

大阪西新橋「耳かき店員」ストーカー殺人事件

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2009年8月3日午前8時50分頃、港区西新橋の21歳耳かき店店員方に侵入して、1階で無職の78歳女性をナイフで刺殺。2階で21歳女性を別のナイフで刺し重体となった。

 警視庁愛宕署は、41歳元会社員を現行犯逮捕。翌4日午後、殺人、殺人未遂などの容疑で41歳容疑者を東京地検に送検。東京地検は、24日、殺人、殺人未遂などの罪で東京地裁に起訴した。

 約1ヶ月後の9月7日午前、重体となっていた21歳女性が入院先の病院で死亡。死因は頸部損傷による全身の状態悪化だった。


 裁判官、裁判員には、林貢二被告の情状を総合的に考慮し、罪と罰の均衡や犯罪予防の見地から、極刑がやむを得ない場合かどうか判断してもらうことになる。被告は相手が意に沿わなくなったから殺害した。恨まれ、今回のように殺害されてしまう事件は誰の身にも起こりうる。このような事件に司法がどのような態度で臨むか。それはわれわれがどのような社会を望むかということと密接に関係する。

 この犯罪の性質は、一方的に恋愛感情を抱いた相手に受け入れられなかったという身勝手極まりない理不尽な動機から、付きまとい行為をした上、全く落ち度のない2人の女性を連続して殺害したというものだ。

 自分に問題があって耳かき店への出入りを拒否されたのに、自分を省みず一方的に江尻美保さんを憎んで殺意を抱き、邪魔と考えた祖母の鈴木芳江さんも殺害した。動機は極めて身勝手かつ自己中心的。

 被告は、高齢の鈴木さんの頭部をハンマーで殴打し、首や顔を果物ナイフでめった刺しにし、ベッドで寝ている江尻さんに襲いかかってペティナイフで首を突き刺した。犯行態様は極めて執拗、残虐で、殺意も強固。計画性も認められる。

 被告は、落ち度のない2人の命を奪った。遺族感情は峻烈で、そろって極刑を望んでいる。社会的影響も大きかった。

 犯行の罪質、動機、犯行態様、結果、遺族の被害感情、社会的影響のどれを見ても、刑事責任は著しく重大だ。

 身勝手な動機で執拗かつ残虐に2人の尊い命を奪った者は、懲役刑では済まされないことを社会に示し、同じような理不尽な殺人が誰の手によっても起こらないようにしなければならない。

 被告に有利な事情では、前科がなく、これまで会社員として問題のない社会生活を送ってきたことが挙げられる。犯行後は自白して反省の弁を述べている。しかし、被告は自分自身や事件自体と正面から向き合って内省を深めているわけではない。反省の弁は、遺族にとって何の救いにもなっていない。

 被告には真摯な反省態度が見られず、身勝手で偏った人格態度は根深い。抽象的な改善更生が認められても、極刑を回避する理由にはならない。

 死刑は人の生命を奪う究極の刑罰で、真にやむを得ない場合にのみ選択が許される。その判断は慎重にしなければならないが、被告に有利な事情を最大限に考慮しても責任は極めて重大だ。

 人の命が尊ばれ、人の命を奪う身勝手さが絶対に許されない社会を実現するためには、被告には極刑をもって臨むほかなく、それが健全な正義であると考える。 


ストーカー対策

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2012年11月30日

詐欺の手口 国際詐欺

国際的詐欺事件
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1980年代の発生当初、アフリカ西部のナイジェリアを舞台に世界的広がり、通称「419詐欺事件(ナイジェリア刑法419条に抵触する犯罪)」や「ナイジェリア詐欺」と呼ばれています。情報の発信元は、ナイジェリアに限らず世界各地に広がっているため注意が必要です。

【具体的な手口】
•各国の政府・軍・公社の高官、元高官やその親族と名乗る人物が、秘密資金の海外送金のために、貴方の口座を貸してほしいと持ちかける。謝礼として、送金資金の一部を提供すると続く。
•コンタクトの理由は、過去の先方国でのビジネス実績、自社を知る知人の紹介など。
•手数料等と称して、資金(1回につき数千~数万ドル)を先方の指定する口座に振り込むよう繰り返し指示され、数回~十数回振り込むと連絡を絶つ。

上記「マネーロンダリング型」と呼ばれる詐欺の他に、宝くじに当選し、当選金の受け取りには手数料が必要と称して金を騙し取ろうとする「インターネット宝くじ型」、黒く塗りつぶされた米ドル紙幣(黒紙幣)を目の前で元通りにする手品を目の前で見せて相手を信用させようとする「黒紙幣型」、貿易取引や政府の調達に見せかけて金を取ろうとする手法(貿易取引に偽装のケースは下記「貿易取引型」を参照)、中古レール払い下げの政府広告実物を用いて話が本物であるように演出して相手を騙したり、公的機関が運営するビジネスマッチング支援サイトやインターネットオークションサイトの質問欄を通じてのアプローチ等を図るなど、様々な手口が報告されています。


詐欺の手口

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2012年11月28日

京都 営業妨害

京都 営業妨害


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京都でも営業妨害があります。

スーパーの食料品売り場で、スイカの陳列台にゴキブリの死骸を置いて業務を妨害したとして、京都府警伏見署は10日、軽犯罪法違反(いたずらによる業務妨害)容疑で、同府宇治市木幡の無職の○○(52)を現行犯逮捕した。同署によると「置いたことは知りません」と容疑を否認している。

 逮捕容疑は10日午後2時15分ごろ、京都市伏見区の大型スーパーの食料品売り場で、スイカの陳列台にゴキブリ1匹(体長約3センチ)の死骸を置き、同店の営業を妨害したとしている。

 同署によると、同店ではこの数日間、同様にスイカの陳列台でゴキブリの死骸が複数回見つかっており、警戒していた男性警備員が、素手でゴキブリをスイカとスイカの間に置く容疑者を発見、取り押さえたという。

 このような、営業妨害は、卑劣極まりないが、店員などの店側の対応だと、逆恨みをされかねないリスクもあり、慎重な対応を要求されます。また対応に不慣れな職員の対応だと、言いがかりをつけられ金銭を脅し取られたという案件もありました。

 クレーム講習、クレーマー撃退法などの講習もしていますので、営業妨害、クレーマーでお困りの方は当社にご相談ください。あなたの力に当社はなります。



営業妨害解決 クレーマー撃退

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2012年11月26日

霊能者トラブル解決

霊能者トラブル解決

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 霊能者の存在自体をそもそも否定している人も多いのが現状で、霊能者を精神が病んでいると批判する人もいるぐらいです。また自称霊能力者の中には、そのような批判を受けるのが嫌で、霊能力があることを隠している人もあるそうです。また脳の中で作り出すものという人もいます。

 悪徳霊能力者を見分けるには、十分な知識と判断力がいるようです。また、国によっては霊の存在自体がない国があります。私の記憶が正しければ、スイスだったと思います。

 私が、悪徳霊能者と対峙して感じたことは、「精神的に不安定」「虚言癖がある」「支離滅裂な会話」「高圧的」これらを非常に多く感じました。これらの特徴は詐欺師と退治した時に見られる特徴です。

 なら、なぜこのようにわかりやすい詐欺師に騙されてしまうのかというと、答えは簡単なことで、何にでもすががって現状をなんとかしようと相談に来た人を騙すのですから、詐欺師のレベルで言うと最低ランクの幼稚な技術しか持ち合わせていなかった人がほとんどでした。少し追い込んでやったら、キチガイのフリをして逃げようとしたり、とにかく人間としても最低なやつばかりでした。また、神様の威を借りたためか、自分の言葉で喋らない、都合が悪ければ神様のせいにせる信仰心の欠片もないつまらない人たちが悪徳霊能者です。

 霊能者に、不信を感じたり、騙されたと感じたら当社にそうだください。あなたの力になります。



山陽新聞記事を引用
 
自称霊能力者に賠償命令 岡山地裁津山支部判決
  霊能力を持つとする女性の話を信じ、不要な祈祷(きとう)料や宝石代を支払わされたとして、岡山県内の男性ら5人=30~50代=が津山市、自称霊能力者女性(59)に計約4800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、岡山地裁津山支部が原告の請求を全面的に認めていたことが14日、分かった。原告代理人は女性を詐欺容疑で津山署に刑事告訴することも検討している。
 
 判決などでは、女性は2005~09年、津山市や大阪府内の男女5人に「あなたの過去が見え、未来を自由に仕組む能力がある」などと言って信じ込ませ、祈祷を受けさせたり、1200万円相当の土地・建物や宝石、開運商品を購入させた。「魔物を取り除く」として原告の家族に暴力を振るったり、自宅に居座るなどした。判決は9月12日付。
 
 判決理由で山城司裁判官は「多額の利益を得るため、虚偽の事実を信じ込ませた被告の言動は、正当と判断される範囲を超えている」とした。
 
 原告代理人の秋田仁志弁護士(大阪弁護士会)によると、女性は控訴せず、判決は確定した。賠償金は支払われていないという。






悪徳霊能者被害解決 トラブル解決

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2012年11月25日

営業妨害を解決

営業妨害を解決

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営業妨害(えいぎょうぼうがい)とは、営業活動を行っている者のその活動等の妨げになる行為をいう。故意に企図されたもの、故意によらずして行われるものを含む。

法的な概念ではないため、確たる定義は存在しない。
 
民法の定める不法行為などに該当する場合は、差止請求や損害賠償請求の対象となる。
 
また、例えば威力業務妨害罪に該当したり、不正競争防止法に違反する行為であれば犯罪とみなされ、刑事罰の対象となる。
 
しかし現状では、「それらに該当する行為のみを指す用語なのか」は定かでない。


あらゆる形態の営業妨害

ネット営業妨害

来店営業妨害

電話営業妨害

脅迫営業妨害

手紙営業妨害

チラシ営業妨害


など様々な形態の営業妨害があります。



 また、部外者からの営業妨害、内部の営業妨害があり、解決への対応も様々となります。元社員などの営業妨害は、内部として当社は分類しています。

 営業妨害の放置は、エスカレートの傾向が見られ、取り返しのつかない状況に追い込まれたり、対応を誤った結果、営業妨害の激化につながったりと大変なことになります。

 憎しみ、恨みからの営業妨害は、相手が嫌がらせをすることに固執しているため、法律などの対応をしても、状況を悪化させてしまうケースをよく見かけてしまいます。

 当社は、あらゆる角度から営業妨害を解決するために様々な専門化とともに活動しています。営業妨害でお困りの方は当社に相談ください。あなたの力になります。



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2012年11月24日

スト-カー事件 ストーカー対策

ストーカー事件
桶川・女子大生ストーカー殺人事件

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ストーカー事件概要

 1999年10月26日午後0時55分頃、埼玉県桶川市の路上で、上尾市在住の女子大生・S子さん(21歳)が男に刃物で左胸と脇腹を刺された。男は逃走し、S子さんは病院に運ばれたが、まもなく出血多量で死亡した。
 S子さんにストーカー行為を繰り返していた元風俗店経営・小松和人(27歳)首謀による殺人とされているが、小松も01年1月に自殺している。


小松和人
小松武史
久保田祥史
伊藤嘉孝
川上聡


 1999年10月26日午後0時55分頃、埼玉県桶川市のJR桶川駅西口前のスーパー脇の路上で、上尾市在住の跡見学園女子大2年・S子さん(21歳)が男にナイフで左胸と脇腹を刺された。男は逃走し、S子さんは病院に運ばれたが、まもなく出血多量で死亡した。
 S子さんは大学に向かう途中に、自転車置場に自転車をとめたところを襲われたものと見られた。
 
 当初は通り魔の犯罪とも見られた事件だが、家族や友人の話から1人の男の名が浮上した。
 男は、以前にS子さんと交際していたという元風俗店経営・小松和人(当時27歳)のことである。小松はこの年の1月頃にS子さんと知り合い、交際と始めていたが、別れ話を切り出されると、執拗に嫌がらせを繰り返していた。いわゆる「ストーカー」という行為である。ストーカーはそれまでにTVドラマなどで取り上げられたりして、一般の人々にその意味合いは知られていたが、実際に殺人事件にまで発展するケースは稀だった。
 和人はS子さんの前に交際していた女性に対しても同じような嫌がらせをしていたようだった。その和人も、事件後から行方をくらませていた。

 ただ和人は身長180cmで「羽賀研二と松田優作を足して2で割ったような色男」らしく、目撃者の証言から「短髪、小太り、青いシャツ、身長170cmくらい」だというS子さんを刺した男とはどうも特徴が一致しなかった。
 小松の経営していたとされるヘルスのあるマンションの一室は、看板などは残っているものの、もぬけの殻だった。

 12月19日、小松和人の兄、小松武史(元消防庁職員 当時32歳)が経営する風俗店の店主・久保田祥史(当時34歳)が殺人容疑で逮捕された。久保田はS子さんを刺したという男の目撃証言とぴったり合っており、和人ともつながりがあった。
 その翌日には武史、伊藤嘉孝(当時32歳)、川上聡(当時31歳)の3人も逮捕された。ちなみにこの4人の居場所をつきとめたのは警察ではなく、写真週刊誌「フォーカス」だった。彼らは事件が大々的に報道されると、店を閉めていたという。
 武史は8月頃に和人からS子さん殺害を依頼され、約2000万円を払って久保田に殺害を持ちかけた。ちなみに武史が兼業で風俗店を経営していたことは、職場(消防庁)では誰にも知られていなかった。

 年が明けて、2000年1月16日、S子さんに対する中傷ビラなどによる名誉毀損容疑で12人も逮捕された。
 だが首謀者と見られる小松和人だけは行方がわからず、指名手配した。武史は「和人は自殺するつもりだ」と言って彼の行きそうな場所を教えていた。

 1月27日、北海道弟子屈町の屈斜路湖で、男性の水死体がハクチョウを撮りに来ていたアマチュアカメラマンによって発見された。遺体は小松和人で、死後2、3日経過しており、自殺と見られた。その理由は首のまわりに浴衣の紐が巻かれていたことや、手首にためらい傷、体内から睡眠薬が検出されたからだった。
 和人は事件直前に沖縄へわたり、その後名古屋に潜伏した後、北海道へ来ていた。



 1999年1月、和人とS子さんは大宮駅東口のゲームセンターで知り合った。声をかけてきた和人はこの時、名前を「誠」、職業は外車ディーラー、年齢を23歳と詐称していた。確かに年よりは若く見える男だった。

 やがて2人は交際を始める。最初は優しい男だった。
 和人は常に札束を持ち歩き、高級ブランド品をプレゼントするなどしていた。それをS子さんが遠慮すると、「俺の気持ちをなぜ受け取れないんだ!」と怒鳴り出したという。
 また3月20日に池袋の和人のマンションに遊びに行った時、はなぜか室内にビデオカメラが仕掛けられていた。S子さんがそのことを尋ねると、和人は「お前、俺に逆らうのか。なら、今までプレゼントした洋服代として100万円支払え!」と言って怒りだし、壁を何度も殴りつけて穴を開けたという。和人はさらに「返さなければ風俗で働け」、「俺と別れるんだったら、お前の親がどうなっても知らないよ。リストラさせてやる」と脅してきたため、S子さんは恐怖にかられたものの、仕方なく交際を続けた。

 その日から、和人は頻繁に電話をかけてくるようになった。30分おきに電話して、彼女の生活を知ろうとした。S子さんが出ないと、自宅や友人のところに電話をかけた。
 S子さんが愛犬の散歩中にかかってきた電話では、「俺を放っておいて、犬の散歩してるのか。おまえの犬も殺してやるぞ」と怒鳴った。

 3月24日、S子さん、友人に「私、殺されるかもしれない」と話す。

 4月、S子さんは和人に嫌われるために、強烈なパーマをかけた。しかし、S子さんの友人づてに事情を聞いた和人にはこの作戦はバレていた。

 4月21日、和人は「お前は折れとだけ付き合うんだよ。その誠意をきちんと見せろ」と、S子さんに携帯電話を2つに折るように命令した。S子さんは言われた通りにし、友人の番号メモリーを失うことになった。

 6月14日、異常な和人の愛に我慢できなくなったS子さんは池袋駅構内の喫茶店で別れ話を切り出す。それまでにも何度か「別れて欲しい」と頼んでいたが、父親の勤め先などの情報を手に入れており、「リストラさせてやる。そうすりゃ、小学生と浪人生の弟達は学校に行けなくなっちゃうよ」、「それでも別れるというなら、お前を精神的に追い詰めて天罰を下す」と脅されていた。
 この日の別れ話はS子さんにとって、決死の告白だったはずだ。これに対して、和人は「弁護士に相談する」と言って電話をかけた。S子さんが電話をかけると、弁護士と名乗る男は「今からお宅に伺います」と言って電話を切った。

 その夜、和人と武史、柳直之(当時29歳)の3人がS子さん宅にあがりこんだ。
 和人の上司と名乗った武史が言う。
「和人が会社の金を500万円横領して、お宅の娘に貢いだので半分の250万円を支払え。しかもこいつ(和人)を精神的に不安定にした。病院の診断書があるんだ。とにかく誠意を見せろ」
 父親が帰宅してきて、「女しかいないところに上がり込んでいるのはおかしいじゃないか。警察がいる前で話そう」と一喝されると、男達は「会社に内容証明付きの文書を送りつけるから、覚えておけ」と吐いてようやく帰っていった。この時、S子さんはこのやりとりをカセットテープに録音していた。
 和人はその帰り道、仲間に「このままじゃ気が済まない。S子とセックスしている時の写真があるから、それをバラ撒こう。それに、レイプしてビデオに撮影しよう。柳さん、やってみない?成功報酬として500万円出すからさ」と持ちかけた。

 翌15日、S子さんと母親は、前夜に録音したカセットテープを持参して上尾署に相談に訪れた。しかし、署員は「事件か民事かギリギリだな。警察は難しいよ。あんたもいい思いしたんじゃないの」と、真剣に対応しなかった。

 7月13日、S子さん宅の近所などで、中傷ビラがばらまかれた。ビラはS子さんの顔写真、実名、「WANTED」「天にかわっておしおきよ!!」という見出し、それから彼女を誹謗中傷する台詞もある手の込んだものだった。このビラは専門の業者が作ったもので、S子さんの通う大学近くや最寄の駅前にもあった。
 またS子さんの顔写真、「大人の男性募集」というメッセージ、電話番号が記載されたカードが都内でもばらまかれており、インターネットにも同様の書きこみがあった。ちなみにこの頃和人はアリバイづくりのために沖縄に滞在していた。
 近所の人からビラについて知らされたS子さんの母親は上尾署に向かったが、簡単に事情聴取しただけで帰された。母子はその後も何度も警察署に相談したが、「大学の試験があるんでしょう?終わってからでいいじゃない。一週間後に来てよ」などと相手にされなかった。

 7月下旬、S子さんは上尾署に訪れ、「犯人は小松和人に間違いありません」と名誉毀損容疑で告訴。だが警察は捜査をした気配はなかった。

 8月下旬、S子さんの父親の勤務先や、その本社にも中傷文書届く。その封書は550通にも及ぶ。このことがあって父親は警察に相談に行ったが、「警察は忙しいんですよ」とまたもまずい対応をした。

 9月、上尾署係員は仕事が増えるのを嫌がり、S子さんの「告訴」を「被害届」に改ざん。S子さんの母親に「告訴取り下げ」を要請した。

 そんななかで事件は起こった。
 事件後、上尾署では捜査ミスを隠すために嘘の調書を作成していた。
 
 S子さんは、和人を中心とした何人もの男に散々名誉を傷つけられたうえ、殺害された。しかも、警察には放置され、事件直後の報道では、「ブランド品依存症の女子大生」とされるなど、誤報も目立った。S子さんとその家族は、つまり、二重、三重の被害者となっていたと言える。S子さんが、もしもの時のために小松による殺害を示唆した遺書のようなメモを残していたことが悲しい。「いつか殺される」という不安はかなりのものだったのだろう。
 

【処分と新法】

 2000年4月6日、内部調査を進めていた県警は、上尾署員による改ざんを認定。刑事二課長ら3人を懲戒免職処分とし、虚偽有印紙文書索引容疑などで書類送検した。また本部長ら9人にも処分が下されている。
 「桶川事件」と同時期には、やはり警察のまずい対応が問題となった「栃木・リンチ殺人」、同じく容疑者をみすみす自殺させてしまった「京都・日野小児童殺害事件」があり、警察は厳しい批判の矢面に立たされることとなった。

 2000年11月、「ストーカー行為等の規制に関する法律」が施行される。桶川事件がきっかけとなった法律で、国会で成立したのはS子さんの誕生日である同年5月18日のことだった。この法律により、男女間の問題として片付けられがちだった嫌がらせ行為が、処罰されるようになった。施行半年で、66人が逮捕、453人が警告された。そのうち9割が、元夫婦や恋人など「面識者」だった。


【裁判】

 逮捕された武史は中傷ビラ300枚をバラまき、父親の勤務先に誹謗文書800通送付したことを自供。しかし、殺人については関与を否定した。

 2000年10月、S子さんの両親、小松武史らを相手取り、慰謝料など1億1,000万円を求める損害賠償請求。

 同年12月、S子さんの両親、「なぜ娘が殺されなくてはならなかったのか」と、県を相手取り、国家賠償訴訟を起した。

 浦和地裁での公判中、「浦和地裁刑事部の裁判官(当時47歳)が居眠りしている」と傍聴人から訴えがあった。この裁判官は毎回のように眠っていたという。01年3月5日、浦和地裁はこの判事を公判担当から外し、民事部に配置換えした。(ちなみにこの判事は、宇都宮地裁の裁判官をしていた2008年に山梨県内に住む裁判所女性職員へのストーカー規制法違反容疑で逮捕されている)

 2001年7月17日、浦和地裁、「自己保身のために他人の生命すらかえりみない犯行で、動機に酌量すべき余地もない」と久保田に懲役18年、見張り役の伊藤に同15年を言い渡した。

 同年10月26日、実行犯5人に計490万円の賠償命令。

 2002年3月29日、小松武史は控訴を取り下げ、刑が確定。

 同年6月27日、運転手役だった川上に懲役15年の判決。

 2003年2月26日、国家賠償訴訟で、さいたま地裁は県に550万円の賠償命令をした。双方とも判決を不服として控訴。

 12月25日、さいたま地裁、小松武史に無期懲役判決。

 2005年1月26日、国家賠償訴訟の控訴審で、双方の控訴を棄却。遺族やその支援者を落胆させる結果となった。

 12月20日、東京高裁・安広文夫裁判長は「動機ははなはだ理不尽で、酌量の余地はみじんもない。自らは手を下すことなく共犯者に指示し被害者の殺害に至ったもので、首謀者である」と武史の控訴棄却。

 2006年3月31日、遺族が武史その両親ら4人に対して計約1億2000万円の損害賠償を求めた訴訟で、さいたま地裁・石原直樹裁判長は4人に計約1億250万円を支払うよう命じた。

 同年8月30日、賠償訴訟で、最高裁・今井功裁判長は両親の上告を棄却。捜査怠慢とS子さん殺害との因果関係を認めない結果となった。

 同年9月5日、小松武史の上告審で、最高裁は上告棄却。無期が確定。


 このように、ストーカーは対応を誤ると取り返しのつかない結果を生みます。

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2012年11月23日